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2005年6月8日
■JR福知山線運転再開に向けた試運転開始を踏まえ
 -運転再開に関する三組合共同申し入れ-
 6月7日からのJR福知山線運転再開に向けた試運転開始を踏まえて、8日、JR西労組など三労組(JR西労組、国労西日本本部、建交労)の代表者が、JR西日本に対して「運転再開に関する三組合共同申し入れ」を行なう会見を開いた。

 JR西労組の森正暁委員長=2万7千名は、申し入れにあたって「教育の在り方、ハード対策、列車ダイヤ見直しなどを議論してきた。安全性向上計画についても三労組との議論を踏まえて国交省に提出、試運転も始まった」とする今日までの経緯を振り返った。

 そのうえで、「運転再開のみを急ぐことなく、完全に安全を担保して二度と事故を起こさない不退転の決意で信用と信頼を築き上げ運行を再開されたい」と見解を表明、申し入れ事項を述べて提出した。

 坂田正行専務取締役は申入書について、これまで同様に議論しながら取り扱うとの見解を述べ、「大事故を起こした後、(何が起こるか分からないので)一つ一つを慎重に扱い、今日やるべきことを一生懸命に取り組む」として、三労組に今後も理解と協力を求める姿勢を明確にした。

 席上、国労西日本本部の上村隆志委員長からは、事故以降のオーバーランを含めた取扱事故、妨害事故の多発に慎重な対応と、第三者における事故誘発防止への啓蒙活動などを求めた。また建交労の山本恵三委員長は、運転再開に向けての事前の講習会を行なうなど、(運転再開に緊張する)担当区所と乗務員への環境の配慮に会社の対応を求めた。


2005年6月8日

西日本旅客鉄道株式会社

 代表取締役社長 垣 内  剛 殿

西日本旅客鉄道労働組合
中央執行委員長 森  正 暁

国鉄労働組合西日本本部
執行委員長 上村 隆志

建交労西日本鉄道本部
執行委員長 山本 恵三

JR福知山線 運転再開に関する三組合共同申入れ

 5月31日、安全性向上計画を私たち三組合の合意のもと、国土交通省に提出してきました。

JR福知山線の運転再開について、ATS−P型の設置工事も完了し、国土交通省の検査も予定されていると認識していますが、これまでの臨時労使安全会議での私たちの再開ダイヤに関しての意見反映を検証する意味でも、下記の内容について申入れを行いますので誠意ある回答を求めます。



1.運転再開に際して、ご遺族、沿線住民に誠意ある対応を図られたい。

2.JR福知山線の運転再開にあたっては、安全確保とご利用になられるお客様の不安解消、そして事故発生線区を乗務する乗務員の精神的な動揺を軽減する意味から以下の内容を反映されたい。

(1) 制限速度に関しては、当分の間、従来の制限速度を下回った速度とされたい。

(2) 再開ダイヤについては、ダイヤ安定のため、停車時分、余裕時分を確保したものとし、ダイヤを提示されたい。

(3) 乗務員の再開時の線見について、新たなATS−P設置箇所など設備面での新たな運転環境の習得を含めた訓練となるよう行われたい。

3.運転再開に向けた今後のスケジュールについて明らかにされたい。

以  上


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