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2005年5月4日
■人命の優先に向けて
 -JR西日本の職場管理に対して声明を発表-
5月4日9時30分より、中央本部会議室において記者会見を行いました。

冒頭、森正暁中央執行委員長は、亡くなられた方々への哀悼の意と負傷された方々へのお見舞いの言葉を申し上げると共に、このような重大事故を起こしたことについて、責任労働組合として、お詫びを申し上げた。

会見では、5月3日に当該列車に乗り合わせた組合員について、会社が誤った報道を行ったことを明らかにすると共に、事故発生後の会社の職場管理、危機管理意識について、強い怒りを表明しました。

鉄道員として救助活動に参加しなかったことについては残念な思いを述べましたが、特に事故直後から当該組合員から連絡を受けたにもかかわらず、会社は事故現場に残り、救出活動に携わることを指示せず、更には当初の予定通り乗務させたこと、そのような勤務を優先した会社の体質に対して強い怒りを表明しました。

また、労働組合の機能の一つであるチェック機能を果たすためにも、会社が発表した事実と異なる報道については、知りえる範囲の中で調査し、報道関係者に対し発信することを約束しました。

最後に、現地などの対応に西労組組合員が昼夜を問わず頑張っていること、そしてGWの多客輸送期間を無事故で完遂するために懸命に頑張っていることを発信し、会見を終えました。

JR福知山線 列車重大事故
JR西日本の職場管理における怒りの声明
 JR西労組として心より亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族のみなさまに対してお悔やみ申し上げます。また、負傷をされた皆様に対して心よりお見舞い申し上げます。
 5月3日、私たちは事故発生後のJR西日本の職場管理の実態を把握した。

1)事故当該列車にJR西労組組合員3名が乗客として乗車しており、1名は重傷を負い、2名の運転士は無傷のまま、救出活動に携わることなく職場に出勤した。

2)2名の運転士は事故発生直後、職場に対し事故発生の事実と出勤についての指示を仰いだところ、会社は状況報告を受けたにもかかわらず、事故現場に残ることを指示しなかった。

3)2名は各自の職場へ出勤後、会社は事故に遭った社員であることを認識しながら、2名に対しての心身の配慮もなく、当初の予定通り、乗務させた。

いかに会社の指示とはいえ、鉄道事故現場の惨状を知りながら、その場を離れた2名の組合員、そして私たちが社会的に指弾されても、弁解の余地はない。

しかし、極めて重大な事態が発生しているにもかかわらず、危機管理意識が全く働かず、尊い人命を否定するかのような勤務を最優先させた指示、その罪は重大であり、許しがたい。

このような体質を持った企業である以上、JR西日本が安全・安定輸送を確立することはできないと断じざるをえない。

JR西日本に対し、我々は強い怒りと決意の念を持ってこの声明を発するものである。

2005年5月4日

西日本旅客鉄道労働組合

(J R 西 労 組)

中央執行委員会


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